二重査定・大幅減額・しつこい営業…よくあるトラブルの具体的な対処法をまとめました。
入札段階では600万円台の査定額が出ていたのに、実車査定で業者から「未使用車だと思っていた」「傷があった」などの理由で150万円もの減額を提示された——。実際にこのようなケースの報告があります。中には「概算では200万円と出ていたのに、実車査定で120万円にまで下がった」という声もあり、概算と実車の差は一括査定において最も多い不満の一つです。
上位3社に入るために、実現不可能な高額を入札する業者が存在します。上位に入りさえすればユーザーと接触でき、対面で価格交渉(減額交渉)に持ち込めるという手口です。業者にとっては「まず会えなければ商売にならない」ため、入札段階では実態以上に高い金額を提示するインセンティブがあります。
ただし、2023年4月にMOTAが導入した下限価格保証制度により、このリスクは以前より大幅に軽減されています。入札時に業者が提示した下限金額を下回る買取は規約で禁止されており、違反した業者にはペナルティが科されます。
上位3社からの連絡は仕組み上仕方ありませんが、電話に出られなかった場合に何度もかかってくる、数分おきにリダイヤルされる、深夜や早朝に着信がある、留守電に複数のメッセージが入っている、などの声があります。従来の一括査定に比べれば3社限定で大幅に軽減されていますが、それでもタイミングや時間帯によってはストレスを感じることがあります。
「丁寧な業者もいれば、高圧的な業者もいた」「査定のために来たのに、延々と世間話をして帰らない」「車を預かりたいと言われ断りにくい雰囲気だった」という声。これはMOTA固有の問題ではなく一括査定全般に起こり得ることですが、事前に対策できます。
地方在住の方や、不人気車種・古い車を売ろうとした方から「入札が1社もなかった」「3社にも満たなかった」という声があります。MOTAは全国対応ですが、地域によっては加盟業者が少なく、入札制の恩恵を十分に受けられない場合があります。また、年式が20年以上前の車や走行距離が15万kmを超えた車、セダンタイプの不人気車種などは、業者にとって仕入れる魅力が低いため入札が集まりにくい傾向にあります。
買取契約を締結した後に「やはり売りたくない」「もっと高い金額を提示する業者が見つかった」と思い直したものの、キャンセルを申し出たら高額なキャンセル料を請求された、というケースがあります。車の売買契約にはクーリングオフ制度が適用されないため、一度契約を結ぶと原則として一方的な解約はできません。これは法律上の制約であり、MOTAに限らず全ての買取業者との契約に共通するルールです。
MOTA車買取の利用に関するトラブルが発生した場合、まずはMOTA運営への問い合わせが第一選択です。MOTA公式サイトの問い合わせフォームから状況を詳しく報告すれば、業者への指導やペナルティの対応をしてもらえます。対応までの目安は数営業日以内で、緊急性の高い案件は優先的に処理されます。
MOTAの対応で解決しない場合や、より深刻なトラブル(詐欺的な行為、不当な契約、脅迫まがいの営業など)の場合は、以下の外部相談窓口を利用してください。国民生活センターの消費者ホットライン(電話番号:188番)では、お住まいの地域の消費生活センターに自動的につながり、車の売買トラブルに詳しい専門の相談員が対応してくれます。また、日本自動車購入協会(JPUC)の車売却消費者相談室(電話番号:0120-93-4595)は車買取に特化した相談窓口として設置されており、業界の慣習を踏まえたアドバイスを受けられます。いずれも無料で相談できますので、一人で悩まずに早めの相談をおすすめします。
MOTA車買取は従来の一括査定と比べてトラブルの発生率が低いサービス設計になっていますが、車の売買という高額取引である以上、リスクをゼロにすることはできません。しかし、この記事で紹介した5つの事例と対策を事前に把握しておけば、万が一トラブルに遭遇しても冷静に対処できるはずです。
最も大切なのは「焦って判断しないこと」と「困ったらすぐに相談すること」の2点です。業者の即決圧力に負けず冷静に比較検討すること、そして少しでもおかしいと感じたらMOTA運営や消費生活センターに相談すること。この2つを常に心がけるだけで、トラブルの大半は未然に防ぐことができます。MOTAは無料で利用でき、キャンセルも可能です。正しい知識を持って利用すれば、高額売却を安心して実現できる優れたサービスです。